大学編入試験と焼肉
明石高専の鰍です。
体験談は書かないと誰かに言った記憶がありますが、見たいと言ってくださる方がいらっしゃったので上梓します。(使い方あってる?)
思ったことをそのまま書くので苦手そうな方はブラバ推奨。
全方位攻撃を含んでいるのでその点もご留意ください。
あと私の上位互換が高専生の中にもいるのでそちらもご参考に(@sei0oなど)。
受験校
合否も併記します。
京都大学工学部情報学科計算機科学コース 合格
大阪大学工学部にも願書を出しましたが、学校の規則で志望順位が上の大学に合格した場合、受験を辞退することになっていたので受験せず。
受験校決定の経緯
京都大学工学部情報学科計算機科学コース
中学3年の時、担任の先生に君なら京大にいけると言われたので。学科とコースは適当に決めました。
東京大学工学部電子情報工学科
はじめは京大の滑り止めのつもりで出願しました。後に京大と並んで第一志望に。学科は適当。物理工学科にすればよかった~……。
大阪大学基礎工学部情報科学科計算機科学コース
滑り止めの滑り止めです。
大阪大学工学部(出願のみ)
滑り止めの滑り止めの滑り止めです。
更なる滑り止めとして東京工業大学や豊橋技科大への出願も考えましたが、仮にそこしか合格できなくても旧帝大ではない時点で浪人を選ぶと思うのでやめました。受験料と時間の無駄ですし、いくら傲岸不遜で自分本位な自覚のある私でも他人の人生設計の邪魔になることは極力避けたいという良心はありますからね。
あと、旧帝大以外受けるのは格好がつかないかなって思った(学歴厨)。
受験終了までの流れ
勉強時間は記録してないですが多分そのくらいだろうというのを併記します。
美味しいごはんと娯楽は勉強に不可欠だと思うのでそれも載せます。
1年
なにもせず。
0h/day
2年
8月
Steam版MHWを買う。
0h/day
9/17
淡路にある「牛楽」へ。ここは昔からある淡路牛の焼肉屋さんである。
座席はせまいが味は良かった。
3年
6月
東大と京大の数学過去問を趣味で解く。
ちょっとやる気がでて1h/day
6/22
三田市の「 十割そば処 山獲 」へ。ここは蕎麦屋ではあるが、それと同時に山の幸も楽しめる。猟師さんがやっているお店だからである。ここで猪肉を食べることこそが人生の悦びと言っても過言ではない。何度も訪問したが記録が残っていない。
8月
0h/day
8/17
淡路の「絶景レストラン うずの丘」へ行く。淡路牛の焼肉を食べた。
8/19
倉吉市にある「焼肉まさしげ」へ行く。結構おいしかった。
10/20
応用情報技術者試験初受験。合格。
12月
0h/day
12/21
鳥取市にある「肉料理 Nick」へ行く。内装がきれいで、お肉も美味しかった。
1月
Steam版のアイスボーンが発売されたので買う。
0h/day
4年
5月
オンラインだったので授業は片手間で聞きながらGoogle Mapを見たり、MHWや 古戦場の周回をしたりする。
0h/day
7/5
岡山市にある「かばくろ総本店」へ。ここは豚かばをメインに出しているお店である。
7/19
多可町にある「鳥富」へ。ここは兵庫県の地鶏である播州百日どりを出しているお店である。昔から何度も通っているが ここの唐揚げより美味しい鶏の唐揚げに出会ったことがない。
7/28ごろ
岐阜・長野へ2泊3日の旅行。この辺りは毎年2回旅行に行くので最早第二の故郷と 言っても過言ではない。
8月
氷刃佩くベリオロスが実装されたのを機にMHW復帰。
0h/day
9/13
加東市の「割烹大月」へ。ここはダチョウの料理が食べられるお店である。私はダチョウのステーキ、ダチョウの刺身、ダチョウの唐揚げを食べた。唐揚げが一番好みだった。
9/22
鳥取市の「炭火焼肉 炭蔵」という焼肉屋さんへ行く。鳥取和牛オレイン55という肉を扱っており、非常に美味しく食べやすかった。オレイン酸が多く含まれているので胃もたれしづらいのが特徴だとか。実際、脂のよく乗った霜降りのサーロインを200gぐらい食べても辛くならなかった。
10月
0h/day
12月
流石に勉強しようと思って本を買う。 読書を開始。
2h/day
2月
皆が難しいと口を揃える編入数学過去問特訓に手をつけ、Cランクの問題のみやってみるが、初見で解けない問題がなかったので数学の勉強は放棄。
2h/day
2/11
岡山県新見市の「JA晴れの国岡山 焼肉 千屋牛」というお店に行く。お肉の霜降りが美しかった。私はもう少し薄切りが好みだったかな。
2/14
太子町にある「 焼肉だるま 」へ行く。もう何十回も行っている常連客である。
ここのツラミはやはり美味しい。
2/28
「但馬牛レストランはまだ」というお店に行く。塩タンが特に美味しかった。
3月
TOEFLの勉強を開始。
1h/day
3/13
最初で最後のTOEFL。
3/14
明石西ICから少し北に行った場所にある「どんぶりざえもん」というお店にステーキ丼を食べに行く。学校から行けないこともない距離にあり、味も良いのでまた行きたい。
3/26
MHRise発売。しかしSwitchを持っていないし、この時期に買うのも少し気が引けるなと思い購入見送り。
5年
4月
電磁気の黄色い本を読む。この頃から学校の授業を一切聞かずに内職開始。
3h/day
4/5
淡路の「ありい亭」という店に焼肉を食べに行く。ここに来るのは2回目。
淡路牛を育てている牧場直営のお店のため、お手頃な値段で淡路牛の焼肉が食べられる。ここはタンが一番好みかなあ。
5月,6月
何をやったか覚えていないが、消去法で物理の本を読んでいたんだと思う。
3h/day
5/9
生野高原にある「カッセル」へ。奥まったところにあるのに客足が絶えないだけあって、提供されるステーキ重はかなり美味しかった。あと景色もよい。
6/5
香美町村岡にある「焼肉永楽」というお店へ行く。肉屋が本業のご主人が利益度外視の趣味で経営されているお店らしく、非常に安価で但馬牛を堪能できる。
基礎物理学演習を持って入店したらご主人に東大京大を受けるのかときかれた。その通りです。あと応援していただきありがとうございました。無事両方とも合格しました。
6/24
TOEFLのOfficial Score Reportの送付に4~6週間かかることを知り、大急ぎで 送付手続き(締め切りは7月末日)
京大に落ちることはまずないだろうと思って、英語の勉強を何もしていなかったが、締め切りに間に合わなかった場合100%不合格になるので、急いで東大用に英語の勉強を開始。東大に行く可能性も出てきたので少し東大について調べる。ちょっといいなって思った。
5h/day
7/3
「和牛一頭焼肉 房家 本郷三丁目1号店」へ行く。初めて聞く部位を食べた。なかなか美味しかった。
7/4
東大1次試験。
これ以降勉強をほとんどしなくなる。(真似しないでください)
7/10,11
阪大基礎工の試験。
7/12
東大1次の合格発表。合格。うれしかった。(小学生並みの感想)
7/14
「 本家かつめし亭 」へ行く。学校から山電に乗って浜の宮まで行ってそこから歩いた。酷暑のなかの行軍はかなり大変だったが、やはり美味しい。美味しすぎる。
7/15
阪大基礎工の合格発表。合格。嬉しくなかったわけではないが、自分が不合格なら合格者などいないだろうと思っていたのでどちらかと言えば安心に近い感情。「熟成和牛ステーキグリルドエイジング・ビーフ 神田淡路町店」へ行く。熟成肉を様々な調理法で楽しむことができ、満足だった。
7/16
東大2次試験。終了後同クラスから同学科を受けた人と東大の中を探検。
7/17
「国立科学博物館」と「東京スカイツリー」に行く。博物館には好きな絶滅種の化石が沢山展示されていたので年甲斐もなくはしゃいでしまった。
7/25
岡山県真庭市の「 ひるぜん大将 」というお店のジンギスカン食べ放題に行く。 いつもお世話になっています。
7/26
東大合格発表。合格。
8月
高校化学からやり直そうとするが時間がなかったため、基礎がしっかりしないまま大学化学を勉強するという暴挙に出る。またクラスメイトらとマイクラを始めたためほとんど勉強せず。
0.5h/day
8/29
相生にある「 しちりん焼肉だい 」というお店へ行く。ここはタン、ツラミもさることながら、焼きしゃぶ が非常に美味しかった。焼きしゃぶは味がよいうえに安価で大満足。
8/31
京大の筆記試験。前日の夜ずっとスマホを見ていたら全然眠れなくて頭が痛かった。普段飲まないエナドリを解禁してなんとか耐える。
試験終了後、クラスメイトと京大構内を探検。その子も受かっていた。おめでとう。
「京都焼肉処きはら」というお店に行く。タンやツラミの切り方が好みで非常に美味しく食べられた。
あとイヤホンなくした はぁ…。
9/1
京大の面接。
9/7
京大の合格発表。合格。TOEFL間に合ってた!
8月とか週1で焼肉行ってますね…。
美味しい焼肉屋があれば教えてください。お願いします。
大学ごとの試験内容、所感など
東京大学
試験開始前
まあ大丈夫だろうと思っていたので、最後の追い込みをかける他の受験生を尻目に音楽を聴きながらグラブルをやっていました。
英語
大問1
テレワークによる疲れがどうこうみたいな長文の一部を訳す問題でした。
大問2
量子コンピュータに関する文章を英訳する問題でした。
大問3
バクテリアの生物圏での立ち位置みたいな長文読解だったかな。あんまりよく覚えてないです。
例年よりは簡単になったな、という印象です。わからない問題も特になかった気がしますが、得点開示では181/300でした…。どこで引かれたのかわかりません。
数学
大問1
微分方程式。計算が面倒でした。最後の方に極限の問題もでた気がします。
大問2
確率。薬の副作用とベイズの定理、幾何分布の問題でした。時間があまりないかなと思ったので幾何分布の分散はパスしました。
大問3
複素数。最初のほうでz^6=iの解を三角関数を使わずに書くという問題がでました。答えを出すことはできますが、答案が汚くなるので大問ごと後回しにしました(大問1個につき解答用紙として白紙が1枚配られるため)。が、これが失敗でした。その後に控える問題たちは簡単だったらしいのですが、私は後回しにしたことを忘れてそのまま試験終了まで気づきませんでした…。
大問4
行列の問題です。n次の上三角行列の逆行列を求める、という問題がでたことだけ覚えています。これだけは考えても分からず、試験時間の大半をこの問題に費やしました。(しかも解けず。底抜けの馬鹿です。)
この問題が楽しくなって熱中してしまったせいで、大問3を解いていないことを忘れ大量失点の原因になりました。
はい。難しい問題は大問4の逆行列ぐらいだと思いますが、とにかく計算量が多くて時間がなかったです。試験中は楽しさよりも得点を重視しましょう。得点開示によると240/400。試験科目の中で一番好きな数学でこれは流石にへこむし恥ずかしい。
物理
大問1
斜面を転がる球体、円筒などの問題でした。特に難しいのはなかったです。滑り速度という初耳の概念を問われましたが、とりあえずそれっぽいことを書いたら正解でした。
大問2
磁場のある斜面上の回路に導体棒を転がして発電する、みたいな問題でした。これも大したことはありませんでした。最後の問題は導体棒を2本に増やした時の運動を問われましたが、時間がなさそうだったので運動方程式だけたてて終わりました。
大問3
複素指数関数で表された光2つを鏡で反射させて干渉させるみたいない問題でした。
皆さんが口を揃えて分からないとおっしゃる問題です。聞くところによるとマイケルソン・モーリー干渉計っていうらしいです。自分も知りませんでした。
でも問題文をよく読めば解ける問題です。問題の見た目の厳つさに脅されて萎縮してしまった方が多かったのかなと思います。分からない問題などないという自信(過信ともいう)が重要みたいです。
物理も時間がなくて一部の問題が解けませんでした。得点開示によると272/300らしいです。合格者は210点前後が多いみたいです。やったね。
面接
訊かれたことを列挙します。
・受験番号、名前
・志望学科
・志望動機
・卒業研究
・行きたい研究室
・情報に興味をもったきっかけ
・高専の課外活動
・マクスウェルの悪魔について(これは志望理由書に書いていたからです。)
総評
東大は全体としては例年よりも確実に難しくなりました。過去問10年分とりあえずやってみましたが、わからない問題は数物あわせて3問ほどでしたからね。主に物理。
あと願書書くときは自分の志望学科をきちんと覚えていた方がいいです。受験票にもどこにも書いていないので願書を出したら確認できなくなります。おかげで面接のときまで自分がどこを受けたかわかりませんでした。とりあえず自分ならこの学科を受けるなという学科を言ったら当たったみたいですが。
大阪大学基礎工学部
試験開始前
落ちるとは夢にも思っていなかったので、音楽を聴きながらみんはやをしていました。
英語
もうなんにも覚えていないです。英単語が難しかった。
数学
大問1
微分方程式。簡単。
大問2
回転行列2つの積。計算が大変とおっしゃる方が多いですが、cosθ+cosφ+cosθcosφを文字で置き換えれば綺麗にできます。あとcosθ+cosφ+cosθcosφ=(1+cosθ)(1+cosφ)-1ですから-1<=cosθ+cosφ+cosθcosφ<=3の範囲も間違えないようにね。
大問3
確率。
見た目などでは区別できない、表が出る確率pのコインと1-pのコインを使って2人の間で公平に抽選する実現可能な方法を考案する(=確率1/2を作る)という問題がでました。
最初は少し悩みましたが、よくよく考えればただどちらか1つを選んで投げて表裏を確認するだけです。2つのコインは区別できませんからいずれのコインを選ぶ確率も1/2であって、p/2+(1-p)/2=1/2ですからね。
ちなみに「無限回試行して~」という解答の方が多かったみたいですがそれは実現不可能ですし一定の値に収束するといっても近づくだけでちょうど1/2にはならないのでそもそも問題文の要件を満たしていない誤答だと思います。
数学はどう考えても満点です。解答はめちゃくちゃ丁寧に書きましたし、何度も見直したのでケチのつけようがない答案だったと思います。
物理
電磁気と熱力学を選びました。
電磁気
前半は導体球の電場、電位、後半は磁場の中で回転するコイルに発生する電圧を2通りの方法で求める問題です。前半は学校の授業でやるような問題ですし、後半は初見の問題でしたが、微積、線形代数などの基礎的な数学力、物理力と少しばかりの思考力があれば造作もなく解ける問題です。
熱力学
前半は気体分子運動論、何も知らなくても解けます。
後半はスターリングサイクルの問題です。産婦人科のコットに入っている赤ちゃんに解かせても解けると思います。
が、私は答えを出したはいいものの、それを改めて書き写すときに添え字を逆に書いてしまいました…。答案の回収中に気が付きました…。赤ちゃん以下…
物理は熱力学の凡ミス以外は解けました。それほど引かれていないと思うので9.8割というところでしょうか。
面接
・志望動機
・試験の出来
を訊かれるだけのえらくさっぱりした面接でした。前日の筆記がよかったのでほぼ合格が決まっていたんでしょう。
口頭試問では線形探索と二分探索の違い、公開鍵方式の概要を問われました。
総評
過去問をやっていないので例年と比較してどうなのかはわかりませんが、絶対評価をするなら「簡単」になると思います。
終わった瞬間受かったと思いました。
京都大学
試験開始前
化学の本を読みました。
数学
大問1
変数分離形、同次形の微分方程式。
大問2
広義積分。
大問3
連立方程式。この問題、捻りもなく冗談抜きに中学2年生の知識だけでも解けます。
大問4
確率。「1~5の数字をn個並べた時にその和がn+4になる確率」を問われました。
全ての数字が1のとき和はnになるので差の4を埋めるパターンを考えるのが吉。
京都大学とは思えないくらい簡単でした。まあ満点でしょう。
物理
大問1
運動の三法則から運動量保存則とか角運動量保存則を演繹していく問題。
大問2
環状電流の中心軸上にある点の磁場を求める問題。
どちらも京大を受ける人が分からないはずがない問題です。私は少し言葉足らずな解答を書いてしまったかなと思う部分があるのでその分を引いて9.5割でしょうか。
化学
大問1
面心立方構造と金の密度についての問題です。簡単。が、私は数を数えられないので面心立方構造の単位格子中の原子を倍に数えてしまいました(なんで?)。後でググって出てきた金の密度のちょうど倍になったので、数え間違い以外はあってたと思います。
大問2
炎色反応がでました。リアカー無きK村の続きをきかれました。
大問3
原子の同位体の存在比が与えられて、それらの原子からなる分子の質量ごとの存在比を求める問題でした。これ、化学というより確率の問題ですね。
大問4
化合物を命名する問題が出た気がします。フルオロが思い出せませんでした。
大問5
エンタルピーと温度とエントロピーが与えられてギブズエネルギーを求めよという問題でした。流石にね?
大問6
覚えてません。
化学は明らかに例年より簡単でした。なんせ知識0のところから10時間も勉強してない私が半分程度わかったんですからね。化学の知識がなくても常識があれば解ける問題が多かったです。おそらく4割ぐらいでしょうか。
面接
・受験番号、氏名
・志望動機
・卒研
・今まで作ったことのあるプログラムは最大で何行くらいのものか。
を訊かれました。
卒研テーマは決まっておらず今はグラフ理論を勉強しているところと口を滑らせてしまったのでグラフ理論についてきかれ無事死亡しました。
総評
全体的に思いっきり簡単になりました。京都大学さんがこんな試験だすなんて…。
どんな良問に出会えるかワクワクしていたので化学以外は正直物足りなかったです。。。
勉強の役にたった本
・基礎物理学演習Ⅰ,Ⅱ
いい本ではありますが、演習問題の解答に誤りが多いので鵜呑みにするのは避けましょう。
・電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)
基礎物理学演習だけで十分ですが、こちらのほうが電磁波について詳しいです。
・TOEFLテスト英単語3800
神の書物。聖典。
・単位が取れる有機化学ノート
あんまり勉強できなくてごめんなさい
これら以外にも本を買って読みましたが、知っていることしか書いていませんでした。
勉強法
こんな見出しをつけておいてなんですが勉強「法」などに頼るようでは学問が身につくことはありません。方法を求める時点で真に勉強を理解しようとする態度を欠いています。私は勉強法など一ミリも考えていません。ただ遊びたいときに遊んで、お腹がすいたらご飯を食べて、眠たくなったら寝ているだけです。
しかし敢えて申し上げるなら「教科書を読め」でしょうか。私が観測する範囲には、教科書を軽視して、基礎もままならないのに問題集に手をつけて「分からない」とか「難しい」とかおっしゃる方が見受けられます。
それは発語もままならない赤ちゃんを全権大使として条約交渉にかかろうとするようなものです。
基礎さえしっかりしていれば応用は自然にできます。人間には高度に発達した脳があるのですから。従って、まず教科書や参考書を読んで、真に理解できたと思ったら問題に手を付けましょう。問題は解き方を覚えるためにあるのではありません。自分の理解度を確認し、また理解を強固にするためにあるものです。そこを履き違えている間は伸びません。仮に点数が伸びたとしてもそれはシークレットブーツを履いているだけです。すぐに化けの皮が剥がれて空虚さが顕わになることでしょう。
・・・まあ東大の数学が6割しかなかったので偉そうなことを言えた身分ではありませんが・・・。
総括
全部受かってよかったです。東大と京大どっち行くか迷うな~。
どっちに行くにせよ、大好きなお店に行けることが少なくなってしまうのが悲しい。
それはさておき、編入試験を通して一つ気付いたことがあります。それは 私自身をも含めた 高専生全体の基礎学力の低さです。
高専は工学を学ぶところであり、工学は数学、物理、化学などを基礎に、それらの応用として築かれる学問だと思います。従って、高専教育においてそれらの自然科学は専門科目よりも重視されなければなりません。しかし、高専では自然科学の講義は一度だけ軽く触って終わり、ということが多いです。それに対して専門科目の講義は自然科学の基礎がしっかりしていない学生を多く残したまま次から次へと進んでいくのです。
高専で学習しなければならない専門知識が決まっている以上、致し方ないことなのかもしれませんが、これが一因となって数学、物理、化学が苦手な高専生を量産していることは否定できないでしょう。私自身化学が苦手ですしおすし。もちろん私が化学が苦手な理由の大部分は自らの努力不足ですから、その原因をカリキュラムだけに押し付けるわけにはいきませんがね。
最後に
私以外にも編入試験に合格された方、おめでとうございます。お疲れ様でした。
しかし、自分がいい大学に合格したからと言って天狗にならないでください。私達は一般入試よりもはるかに簡単な編入試験で合格しただけです。正直私達の大部分が、高校に進学していた場合には行けなかった大学に合格していると思います。それだけ編入試験は一般入試に比べて簡単です。天下に双璧をなす東大京大でさえ。
よってどれだけ有名な大学に合格してもそれはすごいことではありません。
正直言って、全体でみれば私達高専生の学力や教養は高校生に大きく劣っていると思います。ですから、驕り高ぶらず勉学に励んでください。私も勉強を続けていこうと思います。
長文、拙文にも関わらず最後までお読みいただきありがとうございました。
追記:あとから読んで流石にどうかなと思った部分削除しました。